2025年4月11日に発売される「ゼップバウンド」は、肥満症治療において新たな選択肢として注目されている最新の注射薬です。米国イーライリリー社が開発したこの薬剤は、画期的な作用機序により、従来の治療薬を超える効果が期待されています。この記事では、ゼップバウンドの効果や副作用、使用方法について詳しく解説し、肥満治療を検討されている方に役立つ情報をご提供します。

ゼップバウンドとは?

ゼップバウンドは、有効成分「チルゼパチド」を含む肥満治療用の注射薬です。この薬剤は、GLP-1受容体(グルカゴン様ペプチド-1受容体)とGIP受容体(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド受容体)という2つの異なる受容体に同時に作用する「デュアルアゴニスト」と呼ばれる画期的な新薬です。

実は、ゼップバウンドは2型糖尿病治療薬「マンジャロ」と同じ有効成分(チルゼパチド)を含んでいますが、肥満症治療に特化した製品として保険診療外(自由診療)で使えるよう承認されました。週に1回の皮下注射として使用され、満腹感の増加や食欲抑制を促すことで体重減少をサポートします。注射する時間はいつでもよく、1~2日打ち忘れても気付いた時に注射すれば問題ありません。

ゼップバウンドの効果

どんな人に適しているのか?

ゼップバウンドが適応となるのは、主に次のような方々です。

  • とにかく早く楽に痩せたい方(BMI22以上)
  • 他のダイエット法を試したが、十分な効果が得られない方
  • BMI22未満でも自分の理想体重まで痩せたい方
  • 糖尿病を予防したい方(予防効果94%)

BMIの計算方法: 体重(kg) ÷ 身長(m)²

例:体重80kg、身長170cmの場合 → 80 ÷ (1.7)² = 27.7

どのくらい体重が減るのか?

ゼップバウンドの臨床試験では、非常に印象的な結果が報告されています。72週間(約1年半)の治療期間中に、

    • 最大用量(15mg)投与群では、平均で約22%の体重減少が確認されました
    • 最大用量(15mg)投与群と10㎎投与群では大きな差はありませんでしたが、10㎎投与群では5㎎投与群に比べ
      約1.25 倍の体重減少率と減少速度がみとめられています
    • 例えば、15~10㎎投与の場合、体重100kgの方なら、約20kg以上の減量が期待できる計算になります
    • プラセボ(偽薬)群と比較し、チルゼパチド投与群では統計学的に有意な体重減少効果(用量依存性)があります
    • 参考文献 Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity
      (NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE マサチューセッツ医学会雑誌)

ゼップバウンドの体重減少効果グラフ

ゼップバウンドによる体重減少効果(臨床試験データより)

ゼップバウンドの使い方

投与方法

ゼップバウンドは、医療機関での診察・処方に基づき、以下のように使用します。

  • 週1回、決まった曜日に皮下注射を行います(自宅で自己注射)
  • 初回は2.5mgから開始し、4週間ごとに2.5mgずつ増量します
  • 最終的には患者さんの状態に応じて、最大15mgまで調整可能です
  • 注射部位は、腹部(おへそから5cm以上離れた左右側腹部や下腹部、痛みがなく薬剤の吸収が速いため)です

注射は専用のペン型注入器を使用するため、簡単に自己注射できるようになっています。最初は医療機関での説明やオンラインでの動画視聴をおすすめします。

使用上の注意点

ゼップバウンドを効果的に使用するためには、以下の点に注意が必要です。

  • 食事療法・運動療法を併用することで効果が増します(ただし、薬だけでも十分に痩せられます)
  • 3〜4か月経過しても十分な効果(体重の5%以上の減少)が得られない場合は、治療方法の変更を検討します
  • 急に中止すると、体重が戻りやすくなることがあるため、医師の指示に従って計画的に使用することが大切です

注意: ゼップバウンドは、医師の処方に基づいて使用する医療用医薬品です。自己判断での使用や、処方されていない方との共有は絶対に避けてください。

副作用とリスク

ゼップバウンドは有効性の高い薬剤ですが、いくつかの副作用が報告されています。

  • 最も多い副作用: 悪心(吐き気)、下痢、食欲減退、消化不良、腹部不快感
  • 注意が必要な副作用: 膵炎、胆のう胆管炎(胆石がある方)
  • その他の副作用: 注射部位の発赤や痒み、倦怠感、頭痛など
  • 重篤な副作用が起こることは殆どなく、安全なお薬です

特に、初回投与時や用量を増やした際に消化器系の副作用が出やすいことが知られています。
多くの場合、時間の経過とともに症状は軽減・消失することが多いですが、気になる症状が
ある場合は必ず医師に相談してください。

うめだDMクリニックでは、LINEによる毎日の体重管理やアドバイスを行っております。

以下の方は使用できません

  • 妊娠中または妊娠を計画している女性
  • 授乳中の女性
  • 18歳未満の小児
  • 重度の腎疾患・肝疾患のある方
  • 甲状腺髄様癌の既往歴または家族歴がある方
  • 過去に本剤の成分に対するアレルギー反応が認められた方

ゼップバウンドと他の肥満治療薬の比較

現在、日本で使用されている主な肥満治療薬とゼップバウンドを比較してみましょう。

ゼップバウンドと他の肥満治療薬の比較表の画像です。

この比較表からも分かるように、ゼップバウンドは他の肥満治療薬と比較して、より高い体重減少効果が期待できる薬剤です。特に、GLP-1とGIPの両方の受容体に作用する唯一の薬剤として、その効果は絶大です。

価格と購入方法

ゼップバウンドは、2025年4月11日に日本で発売される予定の新薬です(アメリカでは3年以上前から瘦身薬として使用)。
以下の点に注意が必要です。

  • 医師の処方が必要な医療用医薬品です
  • 保険適用外のため、自費診療となります
  • 価格はクリニックによって異なりますが、1か月(注射キット4本・投与㎎数による)あたり約3万円〜8万円程度
    と予想されています
  • 継続的な使用が推奨されるため、治療計画を立てる際は費用面も考慮することが重要です

当院では、肥満症治療に関する経験豊富な院長が、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案いたします。ゼップバウンドの処方についても、詳しくご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

ゼップバウンドを検討されている方へ

うめだDMクリニックでゼップバウンドによる肥満治療を検討されている方は、以下のステップをお勧めします。

  1. まずは女性カウンセラー(担当:小林)に相談し、自分に適した治療法かどうかを確認する
    (LINEやメール、080-3153-1112 ダイエット相談専用ダイアルにて)
  2. 現在の健康状態や服用中の薬剤について、正確に伝える
  3. 治療にかかる費用や期間について、十分に理解する
  4. 副作用や注意点について、事前に説明を受けておく
  5. 来院での診察およびLINEビデオ通話などによる遠隔診療に対応(QRコード決済可)

当院では、ゼップバウンドによるダイエット相談・診察予約(オンラインまたは来院)を受付中

肥満症治療に関する専門的な知識と経験を持つ院長が、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案いたします。
ダイエット治療をご希望の方は、ぜひ当院にご相談ください。

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※本記事は、2025年4月現在の情報に基づいて作成されています。最新の情報や個人の状態に合わせた治療については、女性カウンセラーや院長にご相談ください。


執筆|梅田 芳彦(うめだDMクリニック院長)

院長・医学博士・法務博士・日本糖尿病協会登録医・公認心理師

当院では、一般内科糖尿病甲状腺疾患高血圧高脂血症・その他)の診療を行っております。